WORKS

カゾクゾウ

2005年、川西市のギャラリー’HANARE’にて、美術家;緒方敏明さんから、ある作品を受けとりました。

 

「泉に映った空の青を鼻ですくい取る方法を息子に伝える父とそれを見守る母」(写真左上)

 

それは、息子の誕生を記念して作られたもので、まったく思いがけない贈り物でした。

 

この作品と、実際の新生活が重なり合いながら、私は「カゾク象シリーズ」として曲を書き始めました。
2008-2009年にかけて、これらの曲を「組曲」としてまとめ、数回のライブ後、 レコーディングをしました。

 

この音源をCDにするにあたって、音だけでは物足りなく思い始め、なにか美術の要素を取り入れられないかと模索していたとき、緒方氏の「製作ノート」を見る機会がありました。作品作りのためのメモやスケッチです。
本来、人の目にふれることを前提としていないにも関わらず、それらは美しく、むしろ本質的で、ユーモアに溢れ、ときに支離滅裂で、まるで詩のように、私には響きました。
緒方氏には、それらスケッチなどを、西島の独断と責任において編集、レイアウトすることを快諾いただき、段ボール製ファイル、ブックレットやポストカードという形にまとめ、2011年10月、アルバム「カゾクゾウノ旅」が完成しました。
構想からほぼ5年がたっていました。

 

YouTube 「カゾクゾウノ旅」西島 芳ピアノトリオアルバム
 
 

2012-13年にかけての1年間、私は家族とともに、スウェーデンに住みました。

寒い北の地で、家族それぞれに、いろんな経験をしました。

 

帰国して、なつかしの我が家に再び暮らし始めたとき、なぜか「カゾクゾウ」の続きを演奏したくなりました。

2013年春から夏にかけて、「ゾク・カゾクゾウノ旅」と名付けて新曲を加えて、レコーディングと同じメンバーでいくつかライブをしました。

最終日には、この作品との出会いとなったHANAREにて、緒方さんには新たな作品を展示して頂き、こどもたちには粘土で緒方さんと共にゾウを作ってもらうというワークショップを設けました。

 

このイベントのタイトルは、「カゾクゾウノ旅ハツヅク」。

 

緒方作品を受けとってから8年、この象たちの存在が、まったく色褪せることなく、何かを私に与え続けてくれていることは驚くべきことです。

 

img_kazokuzou_0803img_kazokuzou_nendoimg_kazokuzou_stage

 

 

アルバム【カゾクゾウノ旅】お取り扱い店のご紹介

 

こんな装丁のアルバムを好きになってくれる人に出会いたくて、CDショップ以外にも好きなお店にお願いして回りました。そんな中で、また出会いが広がったのは、まさに旅の醍醐味。

 

このアルバムのためでなくとも、ぜひ足を運んで頂きたい素敵な空間ばかりです。

marua(神戸市三宮)
ユーズド&オリジナルのセレクトショップ。ラインナップはもちろん、店主さん素敵。

 

Jazz On Top act3(大阪梅田)
おなじみ人気ジャズクラブ。ここには私の全てのCDを置いて頂いています。

 

GALLERY & CAFÉ HANARE(兵庫県川西市)
日本家屋を使った趣あるギャラリー。
オーナーは家具職人でもあり、私はここで作ってもらった椅子に毎日腰掛けています。

 

大阪 いとへん Books Gallery Coffee
センス溢れる本屋さん。ギャラリーもあります。

 

恵文社バンビオ店(京都府長岡京市)

一乗寺の恵文社さんとはまたひと味違った知の窓口。

 

京都100000t

周辺の面白そうな企画にはここが絡んでいることが多い!

 

Hi Fi Café

京都の町家を使ったカフェ。レコードを聴きながら極上の時間を。

 

ART ROCK No.1
ロック魂を感じる店主さんによるCDショップ。

 

京都ガケ書房
店構えからしてインパクトあります。

 

榊翠簾堂さん
一箱古本市ほか魅力的な企画をしておられます。

 

※在庫の有無はあらかじめご確認されることをおすすめします。
※大手CDショップでのお取り扱いは終了いたしました。

blog_0118

ページ先頭へ戻る